『色恋蟲』いさか十五郎
自分は完璧と思っている、見た目は今どきの高校生で草持組下っ端構成員の篁。“ヤクザの愛人”バーのマスターであるレンゲに近づくのだが毎回取り合ってもらえない。自分に「落とせない人間はいない」ハズなのに思ったようにならず、いつも苦戦の連続。ある日、レンゲに自宅スペースに招待され、カラダの関係を持つのだが、主導権を握ろうとして、逆に振り回されてしまい……。
ズルイ大人とダメな子供、互いに貪りあうその意味は――。
収録作品:「色恋蟲」「(描き下ろし番外)三年後」+限定特典(2ページ漫画)
感想:
あまりピンとこない作品が続いたので遠ざかっていたいさかさんを久々に読んでみました。エロ重視で、受がアホの子みたいなパターンが多い印象でしたが、今回少し雰囲気が違って楽しめました。まあ攻めがアホの子なんですけど。
ヤクザの愛人に計算尽くで近づいたつもりで、逆に翻弄される高校生。受のレンゲさんは金髪長髪タンクトップに墨入りと、ビジュアル的にはわたしの好みとはかけ離れているのに色っぽくて、ちょっとぐらぐらしてしまいました。高校生をからかうつもりで逆にのめり込んでしまう大人、という年の差ものの王道といえば王道。ヤクザものとしてはかなりぬるい部類なので、極道もの好きの方には物足りないかもしれませんが、わたしにはちょうど良い程度。
修正については局部は主にトーンで描写。その他先端部や結合部などさらにぼかしている部分などもありますが、気になるほどではありませんでした。