ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『四十八手アンソロジー 秘宝館』アンソロジー

四十八人の作家が四十八手の体位を華麗に描いた、超豪華アンソロジー!
「秘宝館」と「宝物庫」にそれぞれ24体位を収録しました。超キュートなSDキャラ体位一覧や、気分に合わせたオススメ体位診断チャートも掲載。体位の数だけ愛がある! カップリングがある!! きっとあなたのお気に入り作品もみつかるハズ!!!

収録作家:星名あんじ、夜崎、真生るいす、藤村綾生、平喜多ゆや、水渡ひとみ、輝庭直輝、志々藤からり、ワタナベナツ、山佐木うに、かむ、さがのひを、並榎雫、ロング、果桃なばこ、鴨川ツナ、雨宮かよう、大月クルミ、紙屋メモ、ミサキコウ、トワ、一夏/ちぃ、鷹丘モトナリ(原案:碧井アオ)、じゃのめ

感想:

四十八手の体位を48人の作家が描くアンソロジーで、こちらは前編24体位。174ページという分量から想像するとおり、一編一編が実に短くて(長くて8ページ)、ストーリーと呼べるものはほぼありません。執筆メンバーもやや軽量級で、評価が難しいところ。冒頭で「気分に合わせたピッタリ診断チャート」なる、項目を選んでいくとおすすめ作品にたどり着く謎企画に5ページも割かれており、その分少しでも本編漫画に回したほうが良いのでは……と思ってしまいました。BLアンソロってこういう謎企画好きですよね。誰得なんでしょうか。

体位アンソロな割に、必ずしも本番があるわけでもない(着衣で体位をとっているだけ、のパターンも多々)のは拍子抜けといえば拍子抜けなのですが、作品によってはかなり露骨な描写が、しかも軽い修正で掲載されていたりもして、エロについてはかなり濃淡ある印象。

個人的には真生るいすさんの「日報群雲浪漫」の番外編が読めたのは嬉しかったです。知らない作家さんが多かったのでよくわかりませんが、もしかしたら他も既存のシリーズの番外編が多かったのかな? 鴨川ツナさんの作品はかわいらしくて絵が好みだったので、他の作品を読んでみたいところです。

残り24体位を扱う「宝物庫」はいつ出るのでしょうか? ラインナップを見る限り、スカーレット・ベリ子さんや鳥谷しずさん(小説)の名前はありますが、基本的にはやはり軽めの顔ぶれ。でもまあ、こういうおバカアンソロ好きなので買っちゃいます、多分。

 

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