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ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『優しいプライド』砂原糖子(表紙イラスト:サマミヤアカザ)

 

優しいプライド 幻冬舎ルチル文庫

優しいプライド 幻冬舎ルチル文庫

 

病院で目覚めた志上里利は、自分が中学時代の同級生・保高慎二の乗る車に撥ねられたのだと知る――十年ぶりに再会した保高は、その病院の研修医だった。利き腕を怪我して不自由なところを、保高の部屋に招かれ甲斐甲斐しく世話を焼かれる志上。保高のことが気になりながらもつい反発してしまうが……。書き下ろし短編も収録!!

収録作品:「優しいプライド」「眠れる場所」「愛しいプライド」、あとがき(※本文挿絵なし)

感想:

わたしはどうも砂原さんの描く「朴訥としているようで押せ押せな攻」「クソ生意気でほだされやすく、ツンデレ気味な受」が好きなようです。攻に対してものすごく横柄で態度の悪い受が、恋愛感情を意識してから一気にぐだぐだになって(ときにしっぺ返しをくらう)パターンがツボだからですかね。

というわけで、出生と身体的特徴に関するコンプレックスを克服し、ホストとして裕福な生活を送る志上と、中学生の頃の友人でありかつ当時の志上の劣等感を悪意なく刺激し追い込んだ保高は、ふとしたことから再会。嫌いな相手に不遜で横柄な態度をとり続ける志上と、ひたすら尽くす誠実で冴えない保高。絶対的ともいえる力関係が、志上が保高を無意識に意識するようになるにつれてバランスを崩していくのがたまりません。ホストが出てくるから、受が身体上のコンプレックスを抱えているから、ということもあり若干砂原さんの『夜明けには好きと言って』と似たテイストの作品ではありますが、こちらの方がシーソーゲームが明確に描かれている分好みです。

志上の出自と身体的なハンディキャップはややトゥーマッチな気もしますし、当て馬として描かれる保高の恋人(女性)のひどい描かれ方もご都合主義といえばそうなのですが、とにかくこの手の関係性に萌える人間には堪らない作品かと思います。あと、砂原さんの描く濡れ場は、そこまでがっつりねちっこいわけでもないのに妙な色気があって、好きです。

 

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