ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『ポジ』はらだ

ハンパない舌テクで数多くの男女をイかせまくり、ついた通り名は「救世主(メシア)」。他人にケツは貸さない主義だったけど、行き擦りの自称ED男に騙されてハメられた上に、ケツの快感が忘れられず(!?)、更には諸悪の根源の男が再来……!? メシアシリーズの他、見た目だけ若くて美しい老博士と彼にまったく従わないアホ助手がエロティックテクノロジー開発に全力を注ぐ「宇宙のもずく」や「変愛」シリーズなど、アホエロぶっとばしの“ポジ”な世界観をとことん凝縮したはらだ待望の作品集! 

収録作品:「厄日あらすじ(描き下ろし)」「メシアの凶日」「メシアの選択」「宇宙のもずく」「宇宙のもずく!」「変愛 不毛変」「宇宙のもずく!!」、特典1ページマンガ(『ネガ』と共通)

感想:

同時刊行の『ネガ』と対になる作品集。こちらはほぼリブレ時代の作品で占められており、割とアンソロで読んだお話も多かったです。紹介文どおりアホエロでぶっとんだ勢いにあふれており、楽しいけど読むのに体力が必要。また、リブレでコミックスの出ている作品の続編や番外編が入っているので、作品集としての統一感は『ネガ』の方が上だと思います。こちらは、すんなり読みたければコミックス『変愛』『やじるし』を読んでおいた方が良いかと。

伝説のタチのはずが、性悪男にメロメロに開発されてしまうメシアシリーズも、メシアが不憫可愛いですし、SFアホエロの「宇宙のもずく」は触手のみならず、謎の発明品「キノコぽろり」による局部取り外しプレイ、果てには入れ歯外しての口淫、「変愛」シリーズでは剃毛、とプレイの満漢全席です。

好み的にぐっとくるのは『ネガ』でしたが、勢いあるこちらも読んでいて楽しかったです。「変愛」シリーズは、肉食襲い受苦手なわたしとしてはあまり好みのタイプでないはずが、攻のビジュアルが好きすぎてやっぱり萌えてしまうのが悔しいです。

 

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