ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『寄越す犬、めくる夜(1)(2)』のばらあいこ

極めて、凶悪な受2人。タチが悪くて手に余る、2つのカラダ──。
【お人好し攻×クズのチンピラ受×ヤクザの“オンナ”受】

舞台はヤクザ経営のカジノ。バイトの新谷はチンピラのディーラー・菊池がやっていた横領に巻き込まれ、制裁を受けることになってしまう。制裁を命じるのは会長(オーナー)の“オンナ”・須藤。命令は「ビデオカメラの前で菊池を犯せ」。唐突な命令に硬直する新谷だったが、須藤にモノを咥えられ、泣きじゃくる菊池を犯すよう導かれ──。

闇社会に踊るドロドロ三角関係、開幕!

収録作品:「寄越す犬、めくる夜」、(1巻、2巻それぞれ)特典マンガ1ページ

感想:

未完です。続きます。なので、完結してから一気読み派の方はもうしばらく待った方が良いかと思います。わたしは1巻ずつちまちま発売ごとに読んでいますが、正直精神的にきついマンガなので、完結まで取っておけば良かったと若干後悔しています。こういう、ほぼクズと変態しか出てこなくて、その登場人物がよりによって場面場面で最悪の選択をして、どんどん追い詰められて奈落に向かっていく話は勢いで読んでしまいたいものです。 

一見常識人だけれど一皮むけばド変態な、「可哀想な人間に欲情する」新谷。そして、新谷に懐くおバカで哀れなチンピラわんこ菊池と、新谷を翻弄するドMっぽいビッチジャンキーにゃんこの須藤。攻1人に受2人+裏社会の複雑な関係の中でドツボにはまっていっているわけで、どう考えても誰一人幸せになりそうな気配がないんですが、はかない望みとして新谷の妹ちゃんだけはなんとか健やかに育って欲しいです。

ちなみに個人的には、チンピラやヤンキーが苦手なことと、黒髪ロマンポルノ系が好きなことがあいまって、菊池より須藤派です。菊池も可愛いけど、断然須藤。黒ストッキングがエロいです。でも、タイトルに犬って出てくるからやっぱり愛ある関係は新谷と菊池のあいだで進んで行くことになっちゃうんでしょうか。いずれにせよ次巻以降も目は離せません。