ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『内緒のふたり』毬田ユズ

中森は超クールな年上の恋人・三国(エッチの時はエロかわ系)と外でイチャイチャデートするのが目下の願い。ところがある日、三国が知らない男に下の名前で呼ばれ微笑むところを目撃してしまい…!? ネガティブ男子とクール眼鏡の恋の試練♪ 

収録作品:「内緒のふたり」「おまえは俺にくびったけ」「職場恋愛のススメ」「ほんとの気持ちは?」「恋しさあまって」「内緒のふたり旅」、あとがき

感想:

他の作品も読んだことあるようなないような……といった感じの作家さんの短編集でした。基本的に線の細いきれいな絵柄ですが執筆時期の違いか、やや絵のクオリティにばらつきがあります。あとたまに濡れ場の構図が「??」となることも。でも全体的に好みの画風です。

「内緒のふたり」とその番外編の「内緒のふたり旅」以外はすべて単発読み切りばかり。短い話ばかりなのであっさり目になってしまうのは仕方ないとはいえ、どれも割と似たテイストの作品ばかりであまり代わり映えしない気がします。すでに付き合っている2人、体だけの関係の2人、まだ友人(同僚)の2人、出だしの関係自体はさまざまですが、どちらか(主に受)がツンデレゆえに気持ちのすれ違いがあり、でもわかりあって濃いめのエッチで分かりあってめでたしめでたし。ツンデレ好きなので特に表題作のメガネ受はツボでしたが、ちょっと似たパターンが続きすぎかな。しかし表題作の受は大学の助手という設定ですが、やっていることがまるで事務員のように感じるのはわたしだけでしょうか。