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ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『言ノ葉便り』砂原糖子(イラスト:三池ろむこ)

 

言ノ葉便り (ディアプラス文庫)

言ノ葉便り (ディアプラス文庫)

 

 余村と長谷部が付き合い始めて半年。いくつかの季節を共に過ごし、二人の絆はますます深くなっていた。だが二人の関係が、長谷部の妹の果奈に知られてしまい……? 大人気小説「言ノ葉ノ花」続篇。表題作ほか、同人誌、ペーパー、小冊子の再録に書き下ろしを加えた永久保存版。

収録作品:「言ノ葉日和」「言ノ葉の休日」「言ノ葉の花火」「Kotonoha Birthday」「言ノ葉ノ便り」「言ノ葉手帖〜聖夜〜」「言ノ葉ノ誓い」

感想:

『言ノ葉ノ花』の余村と長谷部に係るさまざまな続編・番外編をひとまとめにして書き下ろしまで加わった盛りだくさんの一冊です。同人誌買わない特典追わない(そもそも紙でBL読まない)無精者としてはありがたいとしか言いようがありません。一穂さんの新聞社シリーズの番外編集(「ペーパー・バック 1&2」)はシリーズ全体の番外編をひとまとめにするパターンで、あちらはあちらえバラエティに富んで楽しかったですが、こちらは言ノ葉シリーズ全体ではなく1作目の2人だけの作品集。ボリュームのある作品でその後の2人の新たな展開まで描かれていたので、番外編集というよりしっかり続編といった感じですね。

もはや人の心が聞こえなくなった余村と、相変わらずちょっと鈍いところもある長谷部が、すれ違ったり誤解したり、それでもまた仲直りして恋人として一歩一歩関係を深めていくのですが、この本での大きなイベントはやはり長谷部の妹・果奈と、2人の関係。たった2人の身内として生きて長谷部と果奈の絆は強く、あまり外向的でない長谷部にとって初めてといっていい「親しい友人」として果奈は余村に良い感情を持っていたわけですが、実は友人でなく恋人であると知れれば穏やかでないのは無理ないこと。少しだけ複雑になってしまった関係の中で、全員が自分の感情と向き合うため立ち止まり、最終的に一歩踏み出す結末は実に良かったと思います。

もちろん番外編集というだけあって、シリアスがっつりなお話だけでなく、ラブラブな(ときにややエロエロな)ショートストーリーあり、なんと三池さんの描くかわいい2人のマンガも収録されており、大満足でした。

 

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