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ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『曲がり角に、犬』じゃのめ

高校生の小津ケンジは、昔自暴自棄になっていたところを助けてもらって以来、同級生の伊丹秋人を一途に慕っていた。好きなんて言わなくていい。ただ犬みたいにずっとそばにいられればいい。けれど、そう思っていた日々は少しずつ変わりはじめ…。雑誌掲載時のカラーページを電子限定収録!! 

収録作品:「曲がり角に、犬」「(描き下ろし)観察者の記録」「(描き下ろし)犬の進路」、あとがき

感想: 

初読の作家さんです。表紙がきれいだったので若干妙な髪型+泣いている人物(長髪もすぐ泣く男も基本苦手です)が引っ掛かりつつも読んでみることに。片割れの黒髪くん(伊丹)がビジュアル的に好みのど真ん中だったのも購入理由のひとつです。

わんこ系泣き虫の小津が「同性との恋愛なんて受け入れられるはずもないので友人としてそばにいられれば」と自己完結して、友人伊丹への想いを秘めていたところに、突如現れた謎の同級生が伊丹に愛の告白。しかも伊丹は「友達からなら」とあっさり受け入れてしまうので、小津の心は穏やかではありません。

友情を壊すのが怖くてうじうじしている小津と、妙に男前な伊丹。そして伊丹に言い寄る菊政と、菊政を奪われまいとする幼馴染・桜坂。4人の男子高生の微妙な機微は描かれつつも、基本は小津の伊丹への思いと、自分の中の「猛犬」に対する怖れが中心で展開していきます。要所要所で挿入される回想シーンの細かなエピソードで小津と伊丹の深い結びつきが描かれるのは、2人の関係性に説得力を持たせる意味でも良かったと思います。

やや登場人物が天然に偏りすぎているので、せっかちなわたしは読んでいてイラっとする部分もありましたが、このあたりは好みだと思います。あとやっぱり小津がうじうじしすぎ泣きすぎでイラッとする(以下略)。絵もお上手で個性があり、マンガとしてのクオリティ自体は十分。濡れ場についても、少ないながらも色気たっぷりで、ヘタレ泣き虫攻とかわいい男前受がお好きな方にはおすすめ。描き下ろしが計40ページもあるので連載時に読んでいた方も、コミックス買って損はないのでは。

 

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