ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『ラブストン』カキネ

柔道一筋、童貞大学生・ゲンマの家に転がり込んできた同じ大学に通う御厨。怪しい惚れ薬「ラブストン」を彼に飲まされたゲンマは欲情してしまい!? 心も体も惑わせるプラシーボ・ラブ! 

収録作品:「ラブストン」「(描き下ろし)I live with ... 〜ラブストン ver. 〜」「ミスター・アイアム」「(描き下ろし)I live with him ...〜ミスター・アイアム ver.〜」、あとがき

感想:

3話構成の表題作+併録1作品(前後編)。表題作は童貞大学生と、怪しげな惚れ薬を調合した肉食系黒髪眼鏡健気受です。う〜ん、惚れ薬でガツガツいってしまうわけですが、わたしはもう少し情緒あるエロが好きかなあ。いちおう気持ちの動きなど描かれてはいるのですが、どうにもドタバタし通しで、攻にも受にもあまり感情移入できず、ちょっと残念でした。

併録「ミスター・アイアム」は編み物モノというのが新鮮。かつ少し流れがゆったりしている分読みやすく、展開にも意外性がありました。真面目で誠実な攻と、おっとりした影のある受というカップルも、個人的には表題作より好み。