ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『声色に染まる』鳩屋タマ

お経の綺麗な声に誘われた高校生のヒナが、訪れた寺の住職は…実はやさぐれたおっさんで!? ただ声だけ聞きたかっただけなのに、なぜだか頭から食われそうです!! 

収録作品:「声色に染まる」「声色に染まって」「刺青にキス」「悪い子だから…。」「声色に染められて…」

感想:

表題作は、お経の声に惹かれて通い始めたお寺の住職に恋心を抱いてしまう高校生のお話。やさぐれたおっさん(住職)とピュアな男子高生という組み合わせ、いいですね。他の作品含めてそんなに内容があるわけではないのですが、キャラクターが魅力的で絵が綺麗で萌えられて濡れ場が色っぽい、というのはそれだけでもBLとしては十分な魅力だと思います。ややアホの子受気味でもいける方なら楽しめるのでは。

「刺青にキス」は「声色に染まる」に出てくるトヨさん(元ヤクザ)と彼に雇われた(?)美少年神林くんの、こちらもかわいらしいお話。個人的にこの本で一番ツボだったのは、学校で自慰行為をしているところを見られてしまい、生徒会長に脅される風紀員の「悪い子だから…。」です。王道です、王道なんですけどこういう愛あるかわいい脅し系のお話はツボだし、六川も諏訪も可愛いし、すごく良かったです。