ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『デンタルダーリン』未散ソノオ

羽仁が院長を務める『ハニ歯科クリニック』は、はっきりくっきりツブクリ(つぶれそうな歯科医院)だった。腕は悪くないのに、経営カン0(ゼロ)、収入はなんと時給480円! そんな悲しい羽仁に、更に恩師がオレ様歯科医師のタマゴ・森澤を押し付けて来る! ますます目減りする時給と、いばりんぼのイケメン後輩。羽仁医師の明日と時給の行方は――!?

収録作品:「デンタルダーリン」「そんであれはどうなった?」

感想:

先日読んだ『Wミッション!』が良かったので、こちらも購入。すごく良かったです! 今後作家買い*1してしまいそう。

よく考えるとこの作品、わたしにとっては地雷ギリギリの設定がそこかしこに潜んでいるのにも関わらず、補完要素によってなぜか地雷がすべて魅力となってしまっている不思議なマンガです。

  • 攻がチャラい髪型⇔コミュ障で異様なヘタレ
  • 受がちょっと可愛すぎる⇔一方で頑固で男らしい一面もある
  • 2人をくっつけようとする能天気な脇役⇔なぜか憎めないリア充巨乳歯科衛生士※男

さらに言えば、絵が崩れている部分も多々だし、基本的に背景やる気なさすぎだし……。でもやっぱりマンガって不思議なもので、作風トータルでバランスが取れていると、一般的にはマイナスになる部分すら「個性」になってしまうんですよね。未散さんはそのあたり稀有と言っていいくらい、欠点を個性に変えてしまっている作家さんであるような気がします。

経営感覚ゼロの羽仁に、コミュ症治療下手の森澤。「無理やり押し付けられた側」と「なんとか居座ってやろうとしている側」から始まる2人ですが、羽仁の男気&負けず嫌い&可愛らしさに惹かれるうちに森澤も自分の弱さをさらけ出すように。で、そのまま話が進むかな〜と思ったところでいい味出してる西條さん投入。恋愛部分だけじゃなく男3人でつぶクリを建て直そうと和気藹々がんばっている姿も微笑ましくて楽しかったです。

 

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*1:といいつつおっさん同士があまり得意でないので『KOH-BOKU』は数ページで止まってしまっているのですが。

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