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ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『言葉にしてはいけない』櫛野ゆい(イラスト:北上れん)

 

志乃は、亡き姉の恋人だった十歳年上の池上を愛している。それは『言葉にしてはいけない』秘密の想い。穏やかな紳士だが恋には激情的な、深く傷ついた池上を放っておけず、同居し見守ってきた。時折、「眠らせるため」を口実に乳首を弄り慰め、敏感な池上を淫らに喘がせる。きっとこんな反応は俺しか知らないと、昏い悦びに浸りながらも、その恋心を自分の胸だけに秘めておくことが辛くなり!? 一途で熱い年下攻、ただ一度の恋!! 

収録作品:「言葉にしてはいけない」「言葉にしなくてはいけない」「言葉にしてはいけない 帰宅編(単行本未収録)」「言葉にしてはいけない 散歩編(単行本未収録)」「言葉にしてはいけない 食事編(単行本未収録)」(本文挿絵あり)

感想:

先日はじめて読んだ櫛野さんの作品が吹っ切れたアホエロで面白かったので、他も読んでみることにしました。Amazonで検索したところ、テイストの異なりそうな作品が並んでおり選ぶのに一苦労でした。

事故死した姉の恋人・池上を放っておけなくなり、同居するようになった主人公・志乃。池上への恋心を自覚するものの、いまだ姉のことを忘れられない様子の池上に対してできることは「辛さを忘れて眠れるようにするための手伝い」と称して触れることだけ。亡き姉の存在が影を落とし、なかなか自分の気持ちを認めることも露わにすることもできない2人のもどかしい話で、どちらかといえば重苦しいエロメロドラマといったところです。この手のお話自体は嫌いではないのですが、シリアスな作風とアホエロっぽい濡れ場がどうにも不釣り合いに感じられました。もっと素直にアホに振り切ってくれた方が個人的には楽しめます。

年の差ものの年下攻で、受は30代半ば。「高級スーツ店の店長」という職業と(恋人を失ったショックもあるのでしょうが)物腰が枯れているため、設定以上に老けた印象を受けます。なのに、攻にちょっかい出されると、可愛く恥じらい喘ぎ敬語でおねだりする乙女おっさん受になってしまうのにはギャップ萎え。でも逆にこういう設定好きな方もいるとは思うので、人によっては萌えると思います。

 

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