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ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『探偵の処女処方箋』鳥谷しず(イラスト:金ひかる)

 

探偵の処女処方箋 (ディアプラス文庫)

探偵の処女処方箋 (ディアプラス文庫)

 

探偵の高嶺はかつて、友人の大伴に初めての恋をした。だが、大伴は異性愛者。叶うはずもない想いを葬り去るため、連絡を絶って十二年。ある日、恩師に頼まれ、弁護士事務所を構える大伴の手助けをすることに。図らずも再会した初恋の男は、記憶の中よりもずっと魅力的になっていて、そして恋人がいた。駄目だとわかっているのに、大伴に惹かれる心がとまらず、高嶺は…?切ない純愛に彩られた官能の再会物語! 

収録作品:「探偵の処女処方箋」「探偵は愛を知る」、あとがき、「わかめ酒」、(イラスト有)

感想:

デビュー作『スリーピング・クール・ビューティー』のスピンオフ。予備知識があった方が楽しめる部分もありそうな気もしますが、こちら単独でもストーリーを追うには問題ありません。

大学時代の友人同士、現在は弁護士の大伴x警察官僚を辞めて探偵事務所を開業したばかりの高嶺。毎度の「ちょっと強引で有能で社会的地位があって変態で巨根な攻」と「美人でおぼこくて考えが先走りやすい受」のパターンで、でも今回はやや攻の変態度が薄めな気がしました。もしくは鳥谷さんの変態描写に慣れてハードルが上がっているのでしょうか。

今回攻の変態的執着対象は受の胸部。「世界一の美乳」と胸を愛でているところを見ると、空手有段者設定の受は細マッチョでやや胸筋が出ている体型なのでしょう。しかし挿絵で高嶺はほっそりとした体格に描かれているし、女性以上の透明感美人という設定なので、イマイチ「+胸筋」なイメージが湧きづらかったかも。主人公は古い探偵小説に憧れて探偵を目指しており、ある程度事件描写も描き込まれていたので探偵物好きな方でもそこそこ楽しめると思います。

それより何より本作の衝撃は、目次を見た瞬間「わかめ酒」ですよ。小説のタイトルが「わかめ酒」なんです。『スリーピング〜』のカップルである灰音x椿原のショートですが、こちらはもうタイトルそのまま振り切った変態っぽさ満載で楽しかったです。表題作シリーズが少し抑えめだった分、最後にこちらで燃え尽きることができました。ごちそうさまでした。

 

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