『PINK GOLD 5【デジタル版・18禁】』アンソロジー
(注意)
R18アンソロジーの感想です。書籍販売サイトへのアクセス及び購入については年齢制限の厳守をお願いいたします。
掲載作家:池玲文、中村明日美子、大和名瀬、みなみ遥、藤崎こう、御景椿、石田要、せら、ひなこ、座裏屋蘭丸、相葉キョウコ、柊みずか、灰崎めじろ、本仁戻
感想:
リブレのR18アンソロジーシリーズは、紙よりずいぶん遅れつつ、とはいえ電子でも出してもらえているのはありがたいことです。じつはわたしはもともとBLはRenta!のみで読んでいたのですが、このシリーズを読むためにアニメイトブックストアを使い始めた*1経緯があります。
アダルトカテゴリで販売されているだけあって通常より露骨な内容の多いシリーズですが、数ヶ月前に当時販売されていたR18アンソロの過半数が各サイトで一旦販売停止になり、なんらかの要請なのか自粛なのか、その後は徐々に「新刊」扱いで従来より修正がきつくなったものが再販売となっているようです。書店購入のように人を経ずアクセス・購入できてしまう危険性はわかりますが、「本人名義のクレジットカード決済」は利用者が18歳以上であるという担保にならないんでしょうかね。わたしにとっては『PINK GOLD 5』が新修正基準後初のR18購入となりましたが、白消しの線の幅が広く本数も増えていたため、見た目としてはかなり修正が厳しくなっている印象を受けました。
今号は内容的にもピンとくる作品が少なく、実は修正よりそちらの方ががっかりでした。読み返したい、続きが読みたい、シリーズの他の話も読みたい、という気持ちになる作品がほとんどなく、全体的に薄味の印象。これまでハズレなしだった中村さんの学生シリーズも、さすがにマンネリ感が拭えません。
作品のクオリティだけでなく発売タイミングの問題も大きいような気がします。本来だったらもっと楽しめていたはずの座裏屋さんの作品はすでに(修正有とはいえ)コミックスで読んだものでしたし、せらさんの「裸族の花嫁」や、他にもわたしが知らないだけで他の作品もすでに単行本に収録済みのものもあるのかも。紙版を売り切りでやっているR18アンソロジーの電子化タイミングの難しさをしみじみ感じます。また、座裏屋さんの場合コミックス(『眠り男と恋男』)が、エロスを感じる丁寧な白抜きだった分、逆に今回みたいな太めの白線をかぶせた雑な修正の方が気になってしまうのかも。
ダーク寄りな耽美系が多くなっているのも個人的にはちょっと物足りないところで、もうちょっとアホエロやラブエロ満載の軽く読めるお話が欲しかったなあと思ってしまったり。ちなみに池さんのヤクザものは、攻がいまどき「ジャンボカット*2」だったり受が包茎だったりするのがとても気になりました。
↓↓他のX-BLシリーズの感想も書いています↓↓