ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『付き合ってあげてもいいんだからね』栖山トリ子

ストーカーを引き寄せやすい体質の明里は、白紙の手紙と無言電話に悩まされていた。そんなある日、バーで出会った超好みの男とホテルに。だが男の正体は、明里が高校時代にいじめていた細川だった。痩せて美しくなった細川は、明里に復讐するために現れたと言い……!?

収録作品:「付き合ってあげてもいいんだからね 第1〜最終話」「(番外編)愛とメタボ」

感想:

タイトルといい表紙といいあらすじといい、見た感じそこまで惹かれなかったのですが、何となく買ってみたら当たりだった作品です。

バーで出会ったいい男と寝てみたところ「俺だと気づいてないんだな」と不敵に笑われ、彼が高校時代いじっていた(というかイジメていた)相手だと気づく、という導入だけだとメロドラマになりそうですが、実際は軽快なラブコメ

ダイエットに成功してイケメンになり仕事にも成功したことで妙な自信を付け、勘違いでいっぱいの残念なイケメン攻。過去の自分に罪悪感を感じつつも尻は軽いし口も悪くいい根性している受。いいよいいよ、こういうの大好きです。展開はベタベタで、そうよねこういう話ってストーカーの刃傷沙汰出てくるよね、と笑うしかない部分はありますが、まあご愛嬌。終盤の2人も可愛かったし、たっぷり15ページの描き下ろし番外編も、ラブで笑えて色っぽくて幸せな気分で読み終えることができました。デブ攻にうっかり萌えそうになる自分が怖いです。

やや判子絵気味なのが気になるものの絵はきれいでみやすいです。濡れ場は本編は軽め、番外はそれなりに。修正については局部に数本白い横棒が入っているくらいなので、そう気になりませんでした。

 

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