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ぬかるみ読書録

電子書籍で読んだ商業BLの感想をぬるぬると更新するだけのブログ。

『契約に咲く花は』鳥谷しず(イラスト:班目ヒロ)

 

契約に咲く花は (ディアプラス文庫)

契約に咲く花は (ディアプラス文庫)

 

市役所勤めの雪平は、従弟の英に誘われて出席した御曹司集団のパーティで、美貌の華道家・三藤の高価な衣装を汚してしまう。三藤は、同じく華道家である英の天敵だ。慌てる雪平に、三藤は「俺を楽しませることができれば、弁償はなしでいい」と持ちかけてくる。迷いながらも、英との関係を隠し、契約を結んだ雪平は、三藤の変人ぶりに振り回される。だが、変人御曹司の意外な一面や、奇妙な優しさに触れるうち……?

収録作品:「契約に咲く花は」「(番外)Darling, which do you love, me or ...?」、あとがき(※表紙&挿絵イラストあり)

感想:

包茎萌えBLというのもひとつのジャンルなのでしょうか。冷静に考えるとドン引き事案なのですが、鳥谷さんにかかると萌え萌えで読めてしまうのが不思議なような怖いような。

本作も「誠実で清楚な自覚のない美人で無垢だけど体はエロエロな受」と「お金も社会的ステイタスもあるイケメンだけど巨根で変態な攻」という毎度のパターンで、今回の攻の変態属性は「受の仮性の局部」への異常な執着。性的興奮により局部の先端が包皮から露出する様を「花の芽吹きのようだ」「(華道の)インスピレーションをもらった」とかわけわからないこと言って萌えまくり観察しまくるド変態描写が至って真面目に長々と続き、受けは受けで戸惑いつつもそんな攻を「素敵(はーと)」と受け入れるのだから実にお似合いな2人というかなんというか。

基本はラブラブいちゃいちゃですが、受が攻の家系とライバル関係にある華道家元の関係者であることを言い出せずにいることから、それなりにイベントもあり、間延びせず最後まで楽しむことができました。エロの濃い作品の割に、妙なディテールが細かいのも毎度感心させられるところで、華道や石(受の趣味が天然石鑑賞)についてもしっかりウンチク入っています。

普段は保守的な嗜好というか、普通の人の普通の生活を描いた作品を読むことが多いのですが、鳥谷さんの清々しいまでに突き抜けた作風は別腹で大好き。どこかが部分的に突飛なのではなく、攻のステイタスといいウンチク部分といいエロといい全方向まんべんなく過剰&照れなく描ききっているので、全体のバランスが良いのかもしれません。

 

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